VSモータが生産中止!今からできる対応方法を簡単解説
2019年10月でVSモータが生産中止となりました。
VSモータは安川電機が1953年に第1号を製作した60年以上もの歴史があるモータです。
そのVSモータが生産中止となってから「VSモータはもう購入できないのか?」、「置換を検討するにはどうしたら良いか?」というご相談を受けることが多くなりました。
VSモータは壊れにくい構造をしていることもあり、十数年前に購入したものであっても現在でもトラブルなく稼働しているというモータも多くあります。
そのため今でもVSモータを使用しているユーザの方も多いでしょう。
しかし、今は問題なく稼働していたとしても故障などが起こりいつ装置が止まってしまうかわからないため、事前にどのような対応を取るべきなのか知っておきたいという方は多くいるのではないでしょうか。
そこで今回はVSモータをお使いのユーザの方々に向けて、VSモータの購入の有無や置換の手段をご紹介します。
お困りごと、疑問
●生産中止ということはもう購入はできないのか
●モータを新しく置き換えしたい場合はどうしたら良いのか
●購入した時期が古いため外形図や仕様が分かる資料を持っていない
VSモータはまだ購入できるの?
モータ本体を新品にて購入することは現在できません。
この新品にて購入というのは、新設の装置に対してを指しております。
つまり既設で現在VSモータを使用しているユーザの方には同製品のVSモータ本体の購入を行える場合があるということです(2021年3月現在)
また、VSオペレータ、VSカップリング、タコゼネ(速度検出器)といった周辺機器を予備品として一部購入することは可能です。
※特殊仕様品である場合や使用している設備状況などによってはご対応できないこともありますのでご了承下さい
モータを交換するならどうしたら良い?
モータの購入が難しい場合や設備の更新をしたいと思ったときに、VSモータの置換として使用されることが多いのが三相誘導モータとインバータの組み合わせです。
モータ寸法や仕様などが多少変更になってしまう可能性がありますが、生産中止機種を継続的に使用するには限界があるためどこかのタイミングで一度検討しなくてはいけないことになります。
設備や装置自体を更新するという場合には置換を検討するのも良いのではないでしょうか。
修理で対応できる可能性もあり!
VSモータがもし故障してしまったとき、すぐに復旧しなくても影響が少ない場合はお近くの専門業者にVSモータの修理を依頼してみるというのも良い手です。弊社でも修理に関するご相談は受け付けています。
ただ故障原因によっては修理不可能な場合もありますが…
購入や置換を検討しつつ、修理も同時並行で依頼をしてみるというのもスムーズに解決できる方法になるのではと思います。
外形図や仕様がわかる資料を保管していない!
VSモータでトラブルが発生した際や置換を検討するときに必要なのが外形図や仕様表といった技術資料になります。
しかし、VSモータを使用しているユーザの方で技術資料を保管していないというご相談も多く受けます。
VBOZN-Y3シリーズという標準タイプの技術資料のダウンロードページをご用意しましたので参考としてご使用下さい。
弊社ではVSモータに関する様々なご相談を受け付けております。ご気軽にお問合せ下さい。